今日は、豚肉のソテーのレシピをご紹介したいと思います。

このレシピも、元はといえば、ニースの旦那のおばあちゃんに
教わった仔牛肉のソテーを、豚肉でアレンジしたものです。

ある日、おばあちゃんに
「今日は夜ごはん何作ったの?」と聞いたら、このソテーでした。

その時にさらっと作り方を教わって以来、よく作っています。
簡単なのに、ただ焼いたのとは全く違う味わい深さのある肉料理です。


もちろん、仔牛肉でもとっても美味しいです。

この料理は、ちゃんと作った感があるので、
お客さんのおもてなしのメイン料理としても重宝しますが、
そういうときには仔牛肉を使ったりもします。

でも、普段の食卓では、豚肉の方がうんと安いので、
豚肉で手軽に作っています。

個人的には豚肉は大好きなので、
仔牛肉でも豚肉でも満足度は変わりません!

フランス家庭料理 豚肉のソテー01
お米にも合います。
この日の付け合わせは、パタット・ドゥースという
こちらで手に入るさつまいものオーブン焼き(レシピは後述)とサラダにしました。

ちなみに、豚肉の使う部位は、適度に脂身が入っている
肩ロースが
ジューシーなのでおすすめです。
ソースと絡めると本当に美味しい!
脂身がほとんどない固い部位で作るのとは全然違います。

こういうフランスの家庭料理を知らなかった頃は、
フランス料理というと、難しそう、重そう、というイメージがありました。

でも実は自分が知らなかっただけで、魅力的な料理がたくさんあります。

ホームパーティーで作ったら、フランス人からも「美味しい」と
太鼓判をもらえたレシピです。
ぜひお試しください。


材料(2人分)

・豚肉(肩ロース) 500g
・玉ねぎ 小1個
・マッシュルーム 小5個
・にんにく ひとかけ
・ブーケガルニ(タイム1枝、ローリエ1枚、ローズマリー小1枝)
・オリーブ 10粒ほど
・白ワイン 100cc
・ブイヨンキューブ 1個
・オリーブオイル 適量
・水 300cc
・塩こしょう 少々


作り方

1. 豚肉は大きめの一口大にカットする。
  玉ねぎはくし切りに、マッシュルームは厚めにスライスする。

2. 鍋にオリーブオイルを適量熱し、強火で豚肉を焼く。
  あまり肉を動かさずに、表面にこんがりと焼き色がつくようにする。
フランス家庭料理 豚肉のソテーレシピ02

3. 豚肉にいい焼き色がついたら、軽く塩こしょうを振る。
  この後に入れるブイヨンやオリーブで塩分が入るので、
  ここで入れる塩は控えめに。

4. 玉ねぎ、マッシュルーム、潰したにんにく、ブーケガルニを加え、
  軽く炒め合わせる。
  この時点でものすごくいい香りがしてきます!
フランス家庭料理 豚肉のソテーレシピ03

5. 白ワインを加え、そのまま強めの火で4分ほど炒め、
  アルコール分を飛ばす。

6. 水300cc、ブイヨンキューブを入れ、蓋をして40分ほど煮る。
  火加減は、最初沸騰するまでは強火、その後は弱火で。

7. 味を見て塩加減をととのえ、オリーブを加えたら5分ほどさらに煮て
  出来上がり。
フランス家庭料理 豚肉のソテーレシピ05


※このソテーを美味しく作るポイントは、お肉にしっかりと焼き色を付けることと、
  ワインのアルコールをちゃんと飛ばすことです。
  そうしないと、食感が悪くぼやけた味になってしまったり、匂いが気になって
  美味しくありません。

※オリーブとマッシュルームは好みによってなくてもOKですが、
 ハーブとワインは必須です!

※煮汁はある程度煮つめた方がいいですが、
 肉じゃがと同じような感覚で残して、ソースとしてかけていただきます。
 スープみたいにあまりに煮汁が多い場合は、最後に蓋を取って煮詰めてください。



付け合わせのパタット・ドゥースのオーブン焼きの作り方

日本のさつまいもやかぼちゃでも
美味しいのではないかなと思います。
チリパウダーの風味がお芋によく合って美味しいです。


材料

・パタット・ドゥース 1本
・チリパウダー 少々
・塩 少々
・オリーブオイル 適量


作り方

1. パタット・ドゥースは縦半分に切り、切り口に
  塩、チリパウダーを振りかけ、オリーブオイルを塗る。

2. 少しだけ水を入れたオーブン皿に乗せ、220度に温めたオーブンで
  50分焼く。


※チリパウダーは少量でも結構辛いので、かけすぎ注意です。

※パワフルなオーブンをお使いの場合、オーブンの温度は
  200度位でいいかもしれません。


Bon appétit !



おまけ。
今年もパリのデパートでは
クリスマスショーウィンドーが始まりました。
綺麗な紙細工はマリオネットになっていて動きます。
子どもたちが見やすいように、ウィンドー前には専用の台が設置されます。
並んで見ている姿はとっても可愛い!

フランスパリ01

フランスパリ02